シッコ観ました

09月05日

シッコ
中原です。
 その「シッコ」観てきました。こと医療制度に関しては(本当はそれ以外でもだけど)、アメリカって酷い国だ!というメッセージがこれでもかってくらい、突き付けられていました。今や世間の常識ではありますが、アメリカの政治および政策には真っ黒い莫大な金が絡んでいます。武器や軍事は当然のこと、医療や薬品にまで利権に沿った政策がまかり通るのです。一見もっともらしい顔で、正義を訴え続ける政治家たちですが、それで苦しんでいるのは実はアメリカ国民であることを、彼らは十分知っているのです。
 アメリカは「国民皆保険制度」がなく、個人が民間の保険会社と契約するシステムです。病人は医療を受けるのに保険会社の指示を仰がなくてはいけません。例えば、提携病院でなければいけない、事前に検査や治療の必要性を確認しなくてはいけない、などです。当然、保険会社は利益を上げるために「患者が生きるために必要な医療を否認」してしまいます。保険会社に雇われた医師達が各々、否認の成績を評価され、一番否認が多かった(保険会社の支払いを少なくすることに貢献した)医師には特別ボーナスが支給されるということです。患者にお金を渡さないために、ありとあらゆる過去の病歴や申告ミスをチェックして、半ば強引な屁理屈で患者を不幸に陥れているのです。保険が無いと、本当に本当に目玉の飛び出るような高額な請求を向こうに回して、病気のみならず、支払いとも闘わなければなりません。
 ところが、医療費が無料の国、お隣のカナダ、フランス、イギリス、そしてキューバが紹介されていましたが、アメリカではそのような「国民皆保険制度」を「社会主義的」と恐怖心をあおり、自国の国民の意識をコントロールしています。実際これらの国に住むアメリカ人も最初はそう不安に感じていたそうですが、暮らしてみると、その制度の素晴らしさを賞賛する声ばかり。また、特に私にはここが心に響いたのですが、医者達は「あなたはお金がないからこの治療はできない」なんて言わなくてよく、自分の能力を最大限に発揮することこそが使命と考えて治療に取り組んでいます。かといって、収入も豪邸に住み、高級外車に乗れるほどに十分もらっています。
 日本は?と見つめ直すと完全にアメリカ型に一直線。保険制度も有名無実化となりつつあります。私の持論は、「本当に映画のような国になっていく前に、自分の身体は自分で守り管理する意識を、たった今からすべての国民、患者さん自身が持たなくてはいけない」ということです。

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