頑張りました

11月14日

P1020486(EXT)左は先日抜いた、ある患者さんの歯です。
これを作ったのは当院ではありませんが、ここまでなんとか頑張ってきてくれたものの、いよいよ力尽きてしまいました。しかし、お口にセットされてから恐らく10年以上、20年?は経過しているのではないでしょうか?さすがにぐらぐらして、患者さんは「噛めないから抜いていい」とおっしゃられました。

この時点で右から左までこれだけつないであるということは、セットをした時には既に歯周病がかなり進行していたと考えられます。このような処置方針および設計が適切であったかどうかはわかりませんが、最近まで患者さんは噛めていたでしょうし、満足していたのではないでしょうか。結果論ではありますが、であれば良い治療であったろうといえます。

今は義歯をお使いいただいていますが、ぐらぐらのブリッジよりもずっとよく噛めるのではないでしょうか。噛めることが人生の質を高めていきますから、ぜひ前向きにお考えになっていただきたいです。

P1020486(SET)
そしてもうひとつ、先日セットした技工物です。これは当院での治療です。
実はかなり厳しい設計をしていて、これが何年間持つのかは誰にもわかりませんが、適合精度も高く、かみ合わせも違和感がないとのことですので、10年20年と使っていただけると確信しています。

この患者さんは、他院ではこのような治療はできないと言われて転院されてきました。幸い当院ではこのような設計をもつブリッジ(クロスアーチブリッジ)による修復を多数行っていましたので、慣れていないとできないかなり高度な治療であるものの、ある程度の自信をもって続きをお引き受けしました。「ある程度」なのは物事には「絶対」はないからです。

難しいと先に書きましたが、これはとにかく適合精度がすべてです。型採りや技工操作にそれなりの誤差があると、このブリッジは浮き上がったり、きつくて入らなくなります。歯を削ることや型採りからして、決して簡単ではないです。

あとは、金属をものすごくたくさん使いますから重いです。ずしっときますよー(笑)。つまり金属代だって一応一ケタですが、かなり高額になるということです(歯科医師の方はわかるでしょうが、技工料は別です!金属のみの値段)。最近は金属を使わないジルコニアをフレームに用いることもありますが、これはすごく軽いです。でもさらにトータルの値段が高くなるので今回はお勧めしませんでした。ジルコニアってものすごく硬くて壊したい時に壊せないのが難点です。こんな大きなブリッジでやったら、外せなくて本当に泣きたくなるでしょうね。

この週末、まとめて原稿を書くので寝れないでしょう。ここんところ、A誌、B誌、同窓会報と原稿が重なり、その他歯科医師会の仕事なども重なったりしてかなり忙しいです。土曜夜はまた勉強会に参加予定です。

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