Sweden Dental Center (SDC)

02月24日

今日火曜日は、本当は東北大に行く予定にしていたのが急きょキャンセルとなってしまったので、もともと医院を休診にしていたこともあり、これ幸いとばかりに午前中からSDCに繰り出した。

SDCには重症な歯周病にかかってしまい、よそでは治せないからなんとかして、という患者さんが全国からやってくる。実際に専門医を標榜している他院でも絶対にお目にかかれないような高度な治療を見ることができる。しかしここが重要なのだが、SDCの本質とはただひたすら医療というものに真面目に取り組む医院ということにすぎない。

いかに教科書通りの治療を実践できるか、それもひとつひとつのことを取りこぼすことなくハイレベルで行わなければ意味がない。これはもう正直に申し上げてしまうが、SDCでは保険診療は一切やっていない。あんな贅沢な治療は保険では到底採算に合わないからだ。

今日見学に来られていたK先生(来月ご開業)の勤務されていた医院は、多数の歯科医師、歯科衛生士、スタッフを抱えて「管理型医療」を掲げて大成功している、経営セミナーには院長先生ひっぱりだこの医院である。私もそれくらいは知っていた。ただ、治療の質はひどいだろうなという気はしていた。すべてとは言わないが、多くのこの手の医院の診療はレベルが低いというのが定説だ。で、内情を今日お聞きしたのだが、手を広げすぎてまったく目の届かないことだらけになってしまって、医院は崩壊状態なのだそうだ。これでは、患者さんたちにいい治療で還元していくなどといことは到底できない。これも金儲けに走った結果だ。手を広げすぎていいことなどひとつもない。

ただ、保険診療でこなしていこうと考えたら「薄利多売」で質は捨て、どんどん数を診ていくしかないのが我々開業医に突きつけられた現実だ。でもね、患者さんもSDCに来る患者さんとは違って、特にスペシャルな治療を求めているわけではないんだけど。

ここで分かれ道に差し掛かるのだ。そのような患者さんたちを前にして、数と質、どっちの道を選ぶかで、歯科医師の人生は決まる(後で修正はきくけどね)。

私はどうしたか?

私は、中途半端なホームドクターでいこうと決めたのだ。
ホームドクターは保険診療中心である。ただ、うちの患者さんたちは質が高いのも事実で、恐らく説明すればスペシャルな治療を望まれる方もいらっしゃるだろう。色々調べてからいらっしゃって下さる患者さんなどは、最初から「お金がかかってもいい治療を」とおっしゃる方もいる。
ホームドクターでありながら、請われればスペシャルなこともする・・・。
なんか万能選手のようだが、実はそれには分業制でいい。私ができることは私が、藤田先生ができることは藤田先生がすることで成り立つ仕組みだ。

でも、スペシャルといっても歯科医師も歯科衛生士もやることって何も特別なことでなく、簡単なことをただ省略しないできちんとやり続けるだけでいい。でもそれが難しい。これは自分に厳しく妥協しなければいいけれど。

高森、川島の衛生士たちが月曜にすごくいい質問をしてきてくれた。こういうのって素直にうれしい。
昼休みにもちゃんと練習をしてくれている。サポートの声をかけてくれた平木、ありがとう・・。
そういう努力はきっとすぐに患者さんにも反映されるよ。それにあなたたちは絶対に伸びる。

今日はSDCでは特別VIPなお方の診療があったのですが、私は7時半にこっそりお先に帰らせていただきました。

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