患者受けのいい歯科医院

02月25日

世間で「勝ち組vs負け組」「下流社会」などの言葉が飛び交っていた頃、「患者様は神様です」 みたいな風潮が歯科開業医の中に危機感と共に流れたことがあった。歯科医院は過当競争で、もはや負けはあっても大勝は見込めない。幸い佐倉の歯科医師会に入っている先生方は、あまりその辺にはこだわらない方が多く、私もご近所の先生方には気軽に声などかけていただき仲良くしていただいている。

私は開業以来、患者さんの立場に立って考えるという姿勢を徹底していたつもりだし、スタッフにもそう指示してきた。「自分がされて嫌なことはしない」 当たり前のことだ。そこは完璧にはできていないこともあるとは思うが、概ね患者さんたちには受け入れていただいているのではないかと思う。

歯科業界では、「患者は治療の内容よりも、感覚の良し悪しで医院を選ぶ」と言われている。いくら腕がよくても、愛想がなければだめだ、とか。というか、今は愛想がいいのが当たり前になってしまった。かくいう私も、ある患者さんに 「Mr.接客」 と言われていたようで(汗)。その方がコミュニケーションがうまくいって治療もうまく進むし、いいこと尽くめでしょう?こちらも気持ちがいい。

ただ、経験を積み医療者とての自信が出てくるにつれて、フレンドリーで治療の質も伴った歯科医院というものを目指したくなった。地域のホームデンティストであることはもちろん、高度な医療をも担う歯科医院でありたい。

特に力を入れているのが「歯を残す」ということだ。今はある程度悪くなってしまった歯は、抜いてインプラントというのが主流になってしまった感があるが、歯って頑張ればもっと残せます。ただし、頑張れば・・・ですけどね。誰が頑張るって、患者さんが頑張るんです。患者さんが頑張ってくれなければ、それはもう仕方ありません。抜歯に至ります。

患者さんと接していて本当によく思うのが、もっと大事にしたらこれから先も残せるのに・・・ということです。昨日のSDCの話ですが、あそこに来る人たちというのは、「歯を残したい!!!」と強い強い信念を持った人たちです。だから歯が残るんです。

うれしいことに当院にくる患者さんたちにも、そういう方たちはいらっしゃいます。その方たちは、やはり同じように治療がうまくいきます。反対に、そこまでの思いがない方は、こないだ治療をした歯にも、次にいらしたときにはプラークがべったりなんてこともザラです(やる気があるのに磨けてないのとは違います)。この方たちの考え方を変えていくことがまた難しい!

北風と太陽ではないが、以前重度歯周炎の若い患者さんで、これまでの医院で歯周治療を受けていたとおっしゃる割りに、歯石がまったく取れていないことに私が気づいた方がいた。私が何を言っても「あきらめている」と頑なに治療を拒否されていた患者さんに「やれば治るし、今やらなきゃ大変なことになる」と怒りまくりながら説得したが、そのときは受け入れてくださらなかった。しかし、先日いらしたときにはどういう心境の変化があったのか、検査まで受けて帰られた。衛生士の高森がレントゲンの説明までしてくれたが、治療の必要性は理解してくださったようでしたと報告を受けた。院長先生によろしくお伝えくださいとの伝言も受けた。ちょっとうれしかった。気合い入れて治療します。

まぁそんなわけで、当院は患者さんとどっちが上とかいう考えではやってません。へりくだる事は絶対にしませんし、患者サービスは治療で返しますから。だから、やる気の見える歯磨きをみなさんお願いしますね!

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