新宿で講習会、佐倉で勉強会

02月28日

superbond_konwa雨が降ったりやんだりの中、新宿で古賀剛人先生のインプラントコースに出席してきた。
古賀先生は幕張で開業されている「一般開業医」であるが、特にインプラントに関しては豊富なご経験をお持ちで著書も多い、日本でも有数の臨床家として知られている。
古賀先生とは、私が弘岡先生とご縁を持った頃からのお知り合いなのでずいぶんと年月が経たが、このたびインプラントコースに参加させていただく運びとなった。

これだけ巷にインプラントがあふれていて、世間を騒がす事件までもが起こってしまって、しかしそれでもインプラントは現代歯科医療には欠かせないツールとなっている。再生医療が伸びてくることはわかっていても、それが実用化されるのはまだまだ遠い先になるのは明らかで、インプラントの有用性はこれからも続く。しかし、日本の歯科医師たちは、いわゆるEVIDENCEに基づく医療というのが苦手だ。理由は「英語ができないから」ただそれだけである。英語というだけで拒否反応を起こしていたら、いつまでたってもEVIDENCEを理解することはできない。とはいえ、今から英語学習にいそしみ、EVIDENCEを理解するとなると相当な時間がかかることは間違いない。ならば、EVIDENCEをよく理解している指導者に教えを請うのが、開業医としての早道であろう。

古賀先生はスウェーデン留学のご経験もあって、EVIDENCEに対する造詣が深い。いわゆるテクニックやHow toものではなく、きちんとした根拠があっての医療を学ぶことができる。この点が、私の感性にたいへんよくマッチするのである。

土曜は半日の講義で、懇親会の後急いで佐倉に戻り、毎月の勉強会に少しだけ顔を出した。今日はスーパーボンドのサンデンタルさんによる実習だったので、ぜひ参加したかったのだ。かろうじて最後の実習には間に合い、触ることができたのはよかった。

そのあとは、いつものように飲みに行った。まじめな先生方の集まりである。そこでは色々な話題がのぼり、飲みながらディスカッションが行われるのであるが、たまたまお隣の先生とインプラントについて話が盛り上がった。あるメーカーのインプラントがいいかどうかなのだが、「やってみれば良さがわかる」という説明だったが、その国産インプラントの用い方が、いわゆる世界標準のインプラント手技のプロトコルとはやや違うもので、それに対するEVIDENCEがないことが私的にはNoだったのだ。先生には申し訳なかったが、やはり私には「世界標準」のことにしか手を染める気にはなれない。これはもう性格の問題。

巷には民間療法の類がわんさとあふれている。しかし、その多くはすぐに消え去っていくことはみなさんもご承知のとおり。これらが注目されるのは、患者さんのみならず、歯科医師も「安易に治る方法」を求めすぎているからであろう。そりゃシンプルな方がいいのは自明だが、結局は今の時点で証明できていることを確実に行っていくことが、正しかったりする。というか、ほぼそうだと断言できる。なので、私は「EVIDENCEのある治療」を柱にしているのである。

保険診療とは、まともなことをやればやるほど苦しくなる世界です。こんなこだわりを見せてしまうと、経営的にはマイナスなことばかりなのだが、幸いなことに患者さんがたくさん来てくださることでどうにかカバーできている。これは本当に当院を選んでくださる患者さんたちと、頑張ってくれているスタッフに感謝したい。みなさんのおかげで勉強(=趣味)ができています。立地条件含めて運がよかったと思います。

さ、寝ないと・・・。明日は朝からまた新宿へ向かいます。もう4時近いよ(汗)

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