またまたインプラントコース

03月14日

_SL500_AA300_先日始まったインプラントコースだが、早くも2回目(第3日、第4日)が訪れた。佐倉から会場の新宿は遠い・・・。いやいや、今回旭川からこられている先生のことを考えたら、そんなことは言ってられまい。

今回の2日間は、吸収した顎堤へのインプラント埋入というテーマで講義と実習が行われたが、講義はとても難しかった・・・。しかし、インプラント治療を行うものとして知っておかねばならないこと、やっていいこといけないことの線引きが見事なまでに提示され、講師の古賀先生の整理された知識と経験は他のインプラント講習会で聞くものとはまったく異質であり、ずっしりとした力量というものを肌で感じた。

古賀先生とはもう10年以上前になるが、弘岡先生を介して知り合えたことから、休憩時間にはなんとはなしにぺリオを中心とした雑談になる。今日も、大臼歯の歯根分割からクロスアーチブリッジにもっていった後で、問題がおこってその歯が抜歯になったら短縮歯列弓でもいいかなぁというテーマでディスカッションになった。こういうのはとても楽しい。

おまけにKeiserという人の論文からそんな話が始まっただの、彼がなぜそのような研究を始めるに至ったかなどの雑学まで話題になった。たしか・・・どこか地方の漁師町に赴任することになって、いつでもダイビングができると喜んで行ったが、歯科医師が自分一人しかおらず治療に追われる毎日だった。しかも、漁が忙しければまともに治療もすすまず、歯を抜いたら抜きっぱなしの状態で放置される患者も多かった。しかし!!! なぜか噛めないという不満の声があがらず、「これでもいいのではないか?」とひらめいたことが始まり・・・だったような私の記憶。

短縮歯列弓がいいわけではないが、まぁ仕方ないというのが私のスタンス。患者さんも大きなブリッジを入れて、さらにインプラントを使うとなればお金がかかる。インプラントが回避される一番の理由は圧倒的に経済的な問題であるが、なんにせよできないとなれば、短縮歯列弓(奥歯のない歯列)の正当性をいくつか挙げて、患者さんを安心させてあげている。怪しいがもっともらしい正当性だと私は内心思っているが、治療の選択権は患者さんにあるわけだし、別にダメじゃないよというくらいは言ってあげないと。でも本当は、「インプラントすりゃぁいいのにな。そしたらもっと噛めるし、残った歯に負担もかからず長持ちするのに。このままじゃ残る歯もぬけちゃうぞ」と残念に思っている自分を納得させるためでもある・・・かな。

日本文学が読みたくなって、志賀直哉の短編を本棚から引っ張り出してきた。これを読んでから仮眠します。

衛生士の望月さんには帰り際に質問をし、アシスタントワークと医院のシステムについてアドバイスをいただきました。ありがとうございました。やっぱ、細かいところまできっちりやらなきゃね。実は私のすぐ後ろの席にいらっしゃるので、振り返って聞きやすいんです(笑)。

というわけで、講義中も絶えず出てくる「弘岡先生」のぺリオコースにもぜひご参加くださいませ。「歯周治療の済んでない患者にはインプラントはしない」ですから。

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