LEICAのマイクロスコープ

08月18日

M3200032先日モリタからマイクロスコープをお借りした。

前々から興味はあったが、非常に高価(定価450万円)だし必要ないと自分に言い聞かせていた。安いものもあるのだが、あまりよくないという評価を考えるとどうしても良いものが欲しくなるのは仕方ない。

このライカ社のものはレンズが明るくて見やすいうえに、何よりもLED光源をダブルで備えていることが、明るすぎるくらいの照度を確保してくれる。

専門でない人にはなんのことかわからないだろうが、要するに細かいところまで良く見えるということだと思ってほしい。

この写真はある患者さんの前歯の支台歯形成後のものだが、一般の方にはわからないかもしれないが、そこそこなクオリティではある(と言わせてほしい)。さて、これはマイクロスコープがあったおかげか???いや、実はそんなことはなくて、日常の臨床で普通にこのレベルの治療ができている。患者さんには、歯医者さんの質ってこういうところに出るのだよ、と教えてあげたいが、それってこちらサイドのエゴかなとも思っている。

たとえば、スーツを作る際に大事なことはなにか?生地?いやいや、縫製技術でしょう。
もちろんロロ・ピアーナの生地を使っているなんてことは売りにはなるが、肝心の着心地はどこの縫製工場で作られたかによって全く変わる。生地だけでスーツの良し悪しが決まるわけではないのだ。

歯科では、やれファイバーポストだオールセラミックだと、「これはいいですよ~」と患者さんは売り込まれているだろうが、それは上でいうところの生地の話。着心地を左右するのは縫製技術=丁寧な作り、なわけで、これは歯科でも一緒。確かにオールセラミックスは一昔前の審美レベルを凌駕するほどのきれいな仕上がりが期待でき、私が「こりゃきれいだ」と驚いたくらいきれいでお勧めできる。しかし、それも丁寧な治療あっての話。とりあえず当院で治療を受けている方は安心して下さって結構です。

さて、確かにマージン部はマイクロで確認後に微修正をした。しかし、それだけといえばそれだけ。なくてはならないほどの修正ではなかった。普段は2.5倍のルーペを常用しているが、視野が狭くなるのであまり使ってはいないが、このような精度を求める治療の時には5.0倍のものに掛け替えれば、これと同じくらいの質は得られると思う。

では、欲しくなくなったかというと・・・やはり欲しくなったのだ。
ヘッドルーペで高倍率のものを使うと、頭の動きに応じてぶれるのだ。レンズも暗い。もちろんそれを補うためにLEDの照明はルーペにつけているのだが、これでまた重くなって頭がぶれやすくなる。このケースでも、マイクロがあったおかげで尚質が向上したのは事実。

しかし、あまりに高価だ。

あと、今回一番奥のユニット脇に置いたのだが、そこでしか使えないとなるとまた困る。かといって巨大ゆえガラガラと引っ張ってきて使うというような大きさではないので、結局すべての診療台に設置したくなるのは必然。

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