治療計画の重要性

09月18日

perio034きちんとした治療計画をたてて診療をしている歯科医院て本当に少ない。

ほとんど治すところがないような患者さんにおいてはそれでも問題は起こらない。特に小児や若い患者さんばかりの歯科医院ではそうだ。

しかし、「全顎的な治療」が必要な患者さんが来院されたらどうしているだろう?

例えばこのようなケースでは、治療のゴールを見据えないで手をつけたらとんでもないことになる。見切り発車は許されない。これだけのケースであれば、やってみて修正しなければならないところも出てくるのは当然だが、だいたいの予算や期間など、事前に告げておかなければならない。

治療計画を立てられるようになるためには、徹底したトレーニングが必要だ。いや、その前に資料をきちんと集められるようになることからできないとダメだ。X線写真、口腔内写真、歯周病であればペリオチャートなど。

これらを基に、どうしたものかと思案するわけだが、これはもう「どんな手をもっているか?」に尽きる。手持ちの引き出しの数が少なければできることも限られる。そして大事なことは「どんなことに気づくか?」だ。目の前に並べられた情報から何を見てとるか。これにはセンスも大いにある。大きなケースを手掛けるには、技術のみではなく、発想のセンスも要求される。

当院では診療後に、自然とこのようなレントゲンを見ながらディスカッションが行われることが多い。若い先生はこのような全顎的なケースをどう手をつけてよいかわからない。視るべきポイントもわからない。ディスカッションはセンスを磨く最良のトレーニングである。ここで治療計画の概要を決めて、若い先生に割り振ったりしている。

当院でやっているような治療はかなりextreamなことも多いが、その治療計画の立案にも慣れてもらうしかないと思っている。幸い若い先生たちは素直で、言うことを聞いてくれる。一日もはやく、このようなケースに遭遇したら「ワクワクする」と言えるようになってもらいたい。

その先には、患者さんからの感謝の言葉が待っている。

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