日本臨床歯周病学会関東支部会

10月15日

人を使うのは難しく、いろいろと仕事上の悩みが多い。
人心掌握のコツは「飴と鞭」とは言うものの、これって昔とは意味合いが違ってきていると思う。

昔はまさに鞭打つ厳しさの後で飴をもらうことで、また頑張ろうという気になれていた。例えれば、炎天下のサッカーの試合で全力を尽くして走り回り喉はカラカラだが、足を止める訳にはいかない。今にも倒れそうな状態でようやくハーフタイム。冷たい水を食道から胃に流し込むと、まるで生き返ったような感覚で疲れが取れ、後半もやってやろうと元気がわいてくる。ポイントは、ハーフタイムになるまで絶対に水は飲めない、ということだ。こういう飴は効果が高い。

それに対して今。「飴と鞭」はもはやセットであることが当然のようになり、鞭で打たれながらも涼しい顔をして飴をなめているような状態。もっと解りやすく言うと、飴をもらうことが “当然の権利”として考えられていると言ってもよいだろう。自分のことを「褒められて伸びるタイプ」と思っている子がいたとしたら、なんともおめでたい話だ。

ひとにぎりの賢い子たちは、確かに褒められて伸びる。それは自分が今やっておくべきことを頭で理解し、行動できる強い意志をもっているからだ。これに倣え、と「褒められて伸びる」をよしとすると、とんでもない落とし穴にはまる。大多数の子は違う。甘えてしまうからだ。私に言わせれば、褒められて伸びるタイプと自負して良いのは、難関大を突破したような一部の人だけでしょう。

じゃ、一流を目指したい普通の人はどうすべきか。一流アスリートや一流の演奏家の練習時間を考えてみてほしい。練習量や努力は、そうでない人と比べてどれくらい違うだろうか?
もっと大事な事だが、その努力って他人から言われてやっているのだろうか?
天才以外で、他人から言われて渋々やっている一流などいない。自分で考えて、自分で動いているのだ。

自発的かどうかは知らないが,高校球児だってこれくらいやってる(甲子園のためなら勉強はそっちのけだ!)。でも、将来畔上君がプロで活躍しているかどうかは怪しい。そんなものだ。
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普通の人にとって一番伸びる状況とは、褒められることではなく、「もはや後が無い状態に追い込まれたとき」これ以上のものはない。地獄にいて「蜘蛛の糸」でも垂らされたら、それは必死になるでしょう。それこそが飴かな。

すこし厳しくやろうと思っている。きつい事も口にしたりしたが、その甲斐あって、わかってくれる人もでてきた。明るい兆しがやや見えてきたと、ほっとしている。飴はたくさん用意してあるんだけどな。

今日は、昼前から東京に出向いて学会に参加してきた。
目当ての講演は「歯周外科」。講師の先生がどうこうというより、開業医のみで構成されたこの学会自体のレベルが低い。やる気があるのは解るが、先日の日本歯周病学会とのレベルの差は歴然だ。それこそ若い人たちには頑張ってもらいたい。この学会にも、後が無いという危機感が必要だ。

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