第15回千葉県歯科医学大会

11月19日

天気のよい日曜ではあったが、この日は年1回の県歯科医師会の大会が昨年同様ホテル京成ミラマーレにて催された。
昨年会場へ行ってみたら意外と良い会で楽しめたので、今年はポスターかなにかで参加しようかと思っていたところ、運良く口演で選んで頂けた。

聴く人もいろいろなので、臨床での話が中心でないと興味はひけない。私の臨床はある意味特殊な一面もあるので、そのひとつ「歯周補綴」に話をもっていった。今時はみな、難しい状態の歯は保存に努めるというより『抜いてインプラント』という流れになっている。でも、残せる歯を抜いてしまうのはどうかと思うし、若い先生方が残す努力をしたがらないというのでは、今後の歯科界にとっても良いこととは思わない。

きちんと治療をすれば、歯はずいぶんと持たせることができるし、抜歯も減り、インプラントも減る。
だいたいインプラントをバンバン埋めているということは、歯を残せない、いや、残さない!ことの裏返しではないか?もちろん、難しい症例でインプラントに頼ることが大きなアドバンテージになる場合には、積極的な抜歯からインプラントという流れもありだろう。ただ、これはきちんと勉強をして、十分に治療方針を検討した結果であることが前提。

私が危惧しているのは、これからの高齢化社会においてインプラント一辺倒の診療では困ることがたくさん出てくるということだ。

いうまでもなく、高齢者は様々な持病を抱えていることが多い。体力や体の抵抗力だって若者とは違う。インプラントをしたくてもできないケースがこれから増えていくことは自明だ。こんな時に歯を残せるという診療を行っていると、患者さんは救われる。

でも、若い先生はやっぱりインプラントに興味を惹かれちゃうものなんで、なかなか困ったものです。その一因が『収益』というのでは情けない。いまやインプラントも必要な技術ではあるが、あくまで他のコンベンショナルな治療での足りないところを補うもの、というスタンスでいくべきと考えている。一部の歯科治療マニアの先生たちには賛同いただけると思うが、何度も言うが、若い先生たちこそまずこのような考えで成長していってもらいたい。

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