人を育てるということ

01月27日

別れ先日、東北大にて医局内での講義をさせていただいたのだが、優秀なスタッフを育てる秘訣みたいなものはあるか?という質問をいただいた。

私の答えは明快。「ない」。

昨年別の職種のある人と “職場は教育の場か” という議論をしたが、まったく意見が合わなかった。私は最低限の教育はするが、そこから先は本人次第だと主張した。対してその人は、いつまでも教育することが大切と主張。

歯科でいえば、最低限の技術的な基礎固め、知識の整理、接遇・応対、そして医療に関わるものとしての理念などは教えなくてはならないことだが、アドバンスな技術や知識は本人の積極性なしに習得できることはない。学ぶ意識の高い人にはどんどん教えてあげられるし、そういう場を提供していけるが・・・。

一方で、常に受け身の人は難しい。教える側がカリキュラムをもって常時教え続けることが必要だとの意見を受けたが、こと歯科に関してはそうかなぁ?と疑問に思う。

企業のように、ステップアップの経緯がはっきりするような職場であればそうかと思うのだが、小さな歯科医院の場合は、毎日色んな患者に出くわすわけで、その度に臨機応変な機転と対応、処置が求められる。その中で、日々疑問が湧いてきて、調べ物の毎日となるのが普通じゃなかろうか。

今はインターネットも普及しているし、手技の動画だってYoutubeで見れてしまう。新しい知識だって、資料はそろうすごい時代。

しかし、対生身の患者となると、それだけでは対応しきれない。そこは『経験』がものをいうところであり、ようやく院長の出番だ。

「自分で考えて行動する」
やっぱ、これが基本でしょう。明るい未来はそこから。
育つ人は勝手に育つ。育つ人に自らならなきゃいけない。

さ、今日も考えて行動しようか。今から印旛郡市歯科医師会の新年会です。

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