きちんとした治療を受けるには

07月18日

先日いただいたコメント
 駒込の●●会行きました。 患者がつまってて急いでたせいか、 考える時間も与えず削り、まさかの仕上がり。
その後直しにいったら削られすぎ、しみて仕方ない。
 TVを観た人のすすめ(その人は行っていない)でいてみたけど今回の治療が終わったら、もう二度と!!行きたくないです。
宣伝はうまいのでしょうね。
 もっときちんとしてくれるところがよいです!

 お察しします。
私もTV観ましたが、規模が大きかろうが小さかろうが、治療は結局は担当するDrの技量と知識によることは間違いありません。大きいということは、イコールそのバラツキが大きいということです。行き当たりばったりの治療ではなく、きちんと治したいのであれば、治療方針もしっかりと立てていけるノウハウがなければとんでもない結果になります。

ちょっと辛口のコメントになるのですが、当院は予約が取りにくいとクレームが来るのですが、それは患者さんをバンバン入れないからです。実は経営的には短時間診療で患者数を多くというのが保険診療の「鉄則」ですが、実際私はそれを悪いことと思っていません。仕方ないのです。保険で十分に良い治療なんて無理だというのが私の一貫して変わらない意見です。しかし、バンバン入れると仕事が雑になるので、私はそれを嫌い患者数を制限しているのです。

 ここまで読むと誤解される方もいるかと思いますが、小さな処置は保険でも十分良い治療が受けられます。問題は大きな治療の場合です。特に私の得意とする重度歯周炎の患者さんなどでは、どうしても保険外の診療でしか対応できないことも多く、そんな時には治療の金額も大きくなります。それに難色を示された場合は、申し訳ないのですが、積極的な治療はあきらめて消極的な治療のみということになります。保険では入れ歯を使った治療になると思ってください。で、その支えとなっている歯も、いずれ抜けていくという顛末です。でも仕方ないのです。 意地悪で言っているのではなく、支えを失った歯を残すという難しい治療は保険診療で認められている範囲では「きちんと」できないというのがその理由です。よく、なんでできないの?と聞かれますが、歯の支持組織がしっかり残っていれば保険でできますが・・・としか答えようがありません。

安くきちんと、と患者さんが望むのであれば、虫歯にせよ歯周病にせよ、早期にかかっていただく必要があります。その時期を逸してしまったら、それはもう叶わぬ望みにしかならないと思ってください。その後のきちんとした治療は、それなりの対価を伴いますのでご注意ください。 この辺は私は金額も含めて割とドライに説明しますので、保険との値段の差にびっくりして高いとか冷たい対応と思われる方もいると思いますが、そういう説明をしなくてはならない方たちというのは本当に大きな問題を抱えているからであって、仕方ないのです。むしろ考えなくてはいけないのは、いかにその状態から抜け出すか、また抜け出した後の良い状態をキープするかに他なりません。医療の本質はそこにあるのですから!

私は必要ない治療は絶対に行わない主義です。インプラントだって、必要なければ一切勧めません。だいたい、歯科医師がきちんとした治療ができればインプラントなんてこんなに普及しませんから。

というわけで、きちんとした治療を受けるならば、早期発見、早期治療がお勧めです。

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