高齢者窓口負担の増加

08月22日

保健 国民皆保険。世界的に見ても素晴らしい制度だが、この先の見通しはどうなのか?

今更このような議論は必要あるまい。我が国の社会保障制度など、健康保険、年金ともに破綻していることは明らか。それでもこの制度を続けていかなくてはならないことにどのような意味があるのか・・・。

元気な若者に比べて高齢者の方が病院にかかる割合は必然的に大きくなる。また、ちょっとやそっとで治ることもないので、治療が長引き医療費がかさむ。ヒトが長生きできるようになったのは喜ばしいことだが、超高齢化社会はこのような問題も引き起こしている。

さて、いよいよ高齢者の窓口負担を1割引き上げて2割にするらしい。これに対する反発意見があるのは当然だが・・・。仕方ないんじゃないかと思う。高くなるのは嫌だと言ったって、じゃ、その医療費は誰が負担するの?ってことになる。テレビなどではいかにも弱者というような人を引っ張り出して「所得がないから払えない」って言わせてるし、もっともらしく聞こえるが、言いっ放しで対案がない。いやいや、対案などそもそも存在しない。答えはみんな知っているが口にしないのが暗黙の了解。

国の莫大な赤字の中でも法人は優遇されていて個人ばかりがあおりをくっている、という人もいるだろうが、確かにそれはそうなのだが、それにしたって、医療費の1割増加くらいじゃ焼け石に水なのだから受け入れるしかないだろう。多分支払っている額以上の恩恵を受けていることをよく理解してほしい。もっとはっきり言うと、年間でただの1度も病院など行かない健康な人たちがそれを負担しているということだ。

テレビは青年や壮年期の人たちを映して「僕たちが高齢者の医療費を支えているのですから、医療費負担の引き上げは当然のことです」とか言わせる方がフェアじゃないかと思う。彼らは年金だってもらえない可能性大なのに、強制的に高齢者を支えさせられているのだから。高齢者をいたわる気持ちや倫理観という絶対的な盾をもって、私のような意見を批判する人もいるだろうが、なにも弱い者からまきあげるのをよしとしているわけではない。倫理観でいえば、蓄えのあるお金持ちの高齢者こそ、かわいそうな若者のために年金など潔く返上するのが筋ではないか、と声をあげる高校生や大学生がいてもいいものだけど。

物言わぬ若者など扱いやすし、ってところか。

で、そう。2割になるけどそのうち3割になる。その先は4割5割か。それでも恩の字。消費税も10%にしたって、それでも借金はかなり増え続けるんだから、いきなり25%や30%にして、とにかく増え続ける今の借金の右肩あがりの傾斜を一旦水平にしてしまえばよい。浸水して沈みかけている船なのだから、水をちょびちょびとコップでかき出すのを桶でかき出すのに変えたって効果はなく、まずは全力で穴をふさいでしまわないとしょうがない。桶に変えましたって胸を張ったって、馬鹿か?ってことなのに。景気が悪化するし、国民の大反対を受けてそんなことはできないことはわかっている。ということは結局船は沈むってことだ。

とはいったものの、私だっておめでたい人間で、自分の生きている間には財政破たんで超インフレなどにならないと信じているし、問題は次世代に先送りでいいやと内心は考えている。無責任だとは思うが、備えあれば憂いなしなので、自分のことは自分で準備しておかなきゃとは思っている。今はアリのように働かなきゃいけませんね。先のことは先のこと。
 

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