貴乃花vs曙

12月05日

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最近世間を賑わしている貴乃花親方ですが、もうそのニュースもお腹いっぱいですよね。

その貴乃花、相撲に取り組む姿勢はまさに「相撲道」の鑑という話が良く出てくるのですが、若い世代の人たちにはピンとこないだろう。今のモンゴル勢が強いとはいっても曙、武蔵丸という超大型力士(しかもめちゃくちゃ強い)と比較すると見劣りするし、その難敵に挑む若貴兄弟の時代は相撲人気もものすごかったものです。私が高校生の頃などは、繁華街などでは本当に電気屋さんのテレビの前に人だかりができて、皆が固唾をのんで試合を見ていたものです。

当時の二子山部屋は 横綱 貴乃花 を筆頭に、大関 若乃花(後に横綱)、 貴ノ浪、 関脇 安芸乃島 、小結 貴闘力と強力な布陣で全盛期を築いていて、曙は優勝するまでに彼らを倒さねばならなかったのはものすごいハンデでした。貴乃花は同部屋の力士との対戦はなく、援護射撃をしてもらっていたのは確かです。それでも二子山勢を倒して星を積み重ねてくる強すぎるライバル曙との千秋楽での相星決戦というのは、それは国民の関心を呼び、盛り上がるのも当然でした。

この二人の取り組みをぜひ動画で観てほしい。きちんと手をついた立ち合いもきれいで美しいし、マナーの良さもよくわかって相撲が見ていて清々しいものに思えてきます。根性も礼儀も今の力士たちに見習ってもらいたいです。そして肝心の取り組みでは、なによりも血の出るような稽古をしているんだろうなという粘り腰に正直驚かされます。あの足腰の強さは半端ないです。比較すると今の力士は根性なしのただの…じゃないかと思えてしまいますよ。だから今の相撲は面白くない。

モンゴル人は確かに強いのですが、朝青龍の「怒り」を露わにするパフォーマンスを相撲界が受け入れてしまったところからおかしな方向に傾き始めたように思えます。やはり朝青龍しかり白鵬しかり、相撲へのリスペクトはないと言ってもよいでしょう。一応口ではあるようなことを言ってはいますが、理解はしていないと思います。なんて、私が偉そうに言うことでもないのですが、相撲道は「変わってはいけないもの」でしょう。柔道はJUDOに変わっても仕方のないことかもしれませんが、相撲はSUMOになってはいけません。

今回の件で、相撲を思い出した人も多いと思います。特に昔の人は。強い日本人力士が出てこないと、世論はなかなか収まらないでしょう。いつになることやら…。

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