落葉松

12月12日

karamatsu

からまつの林を過ぎて、

からまつをしみじみと見き。

からまつはさびしかりけり。

たびゆくはさびしかりけり。

北原白秋「落葉松」(1921年)。ふと目にしたこの詩。なぜか私の心にしみた。

おかげ様で仕事は順調にこなせています。代診の先生たちやスタッフの皆も本当によくやってくれているし、患者さんたちにも恵まれています。どなたもそうであろうが、私も年末になり仕事に追われて自分の時間はほとんど持てないほど「やるべきこと」が詰まってしまっています。特に10月以降は休みの日もほとんど講習会や学会につい参加してしまい、疲れがたまっていたのは事実です。

が、この日曜は久し振りに何もせずにのんびり過ごすという選択をしました。古い新聞の日曜版をまとめて読もうと思い目についたのがこの詩でした。私の旅って結局「仕事」なんだろうなとちょっとばかり寂しくなりましたが、これも宿命と思って頑張ります。仕事は楽しいですから。

世の中よ、あはれなりけり。

常なけどうれしかりけり。

山川に山がわの音、

からまつにからまつのかぜ。

「世は無常だけれど、人生には喜びがある」。波乱の青春は終わり、そして移ろいゆく自然の中にも形のない永遠があることに気付く。そうか、当たり前のようにいつもそこにあるということって気づかないけれど、ありがたいことですよね。いろんなことを見過ごしてしまってきたなぁと思います。ここまで駆け足で頑張ってきた分、少し余裕をもてるようになりたいです。と結びたいけれど、性格上仕事していないと落ち着かないので無理か。

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